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【ライヴ・レポート】「新時代への一歩」──らな@新宿FNV

by YUMEOCHi

ライヴレポート:らな

前回インタヴュー特集を行なった歌い手、らなが新宿FNVにて初ライブを行なった。

4月に発表した「傀儡とアイデンティティ」がTwitter上で早くも話題となっており、満を持して初ステージとなる「唄うたいFES」に出演した。今回YUMEOCHiでは、らなの初ライブの様子をお届け。インタヴューから追ってきた彼女の成長と葛藤を、イベントの様子を絡めて迫ります。歌い手らなは新時代を切り開くことができるのか?

Interview&Sentence:RyO

Photo:Kohta

2019年5月2日。新宿FNVにて歌い手主体の「唄うたいFES」が開催された。

このイベントは1日を通しての2部制となっており、らなは2部のイベント終盤での出演者だった。1部、2部両方出演する演者もおり、持ち時間は短いものの演者、お客さん共に少し疲弊しきった空気と地下現場のような会場全体を包むディープな雰囲気が更なる期待感を煽っていた。総勢10組以上の歌い手の中、らなは今か今かと出番を心待ちにしていたに違いない。

正直なところ、歌い手としてのフィルターをかけずにどれだけ周りをブチ抜くか、というところが今回、大きな見所だった。

いよいよ、らなの出番が来た。

1曲目からなんと新曲の「傀儡とアイデンティティ」で始まる。インタヴューで曲順を悩んでいた彼女だったが、表題曲を1曲目に持ってきた事から勝負しにきている感が伺える。

初ステージからか、緊張感がこちらまで伝わってしまうくらいヒヤヒヤしてしまったが、自身のスキルで立て直す一面も見られた。完成度が高いロックな曲だけに、オケ演奏ではなくバンド演奏で歌わせてあげたかったと感じてしまうのは、やはり彼女の歌唱力の高さからだろう。

曲が終わった後最前にいたグループはあっけにとられていたようだ。

「傀儡とアイデンティティ」を歌い終わったところでMC。

らなが挨拶をして「とりあえず水飲ましてください(笑)」と一息つく。会場は緊張を感じ取っている雰囲気から少し和やかな雰囲気に変わった。客席からも「いいよー!かわいい!」など、女性のお客さんが多い中、女性の歌い手としてはひとつの承認を得られたようだ。それもそのはず、らなはブチ抜きにきているのだ。

「次の曲は皆さんも知っている曲です。」と言ったところで会場は期待感に包まれる。

<からくりピエロ/天ノ弱>と2曲カバーで歓声が上がった。

歌い手ファンなら誰でも知っている曲<からくりピエロ/天ノ弱>を間に持ってくるあたりはうまいと思った。数々カバーされてきた楽曲だが、らなが歌うとまたこうも「イケメン」に感じる。観客もこらえきれなくなった者達がペンライトを取り出し、振り回す光景が見られた。

らなの調子も尻上がりに上がっていき、最初の緊張を乗り越え、ステージを楽しんでいる姿に成長していた。

最後の曲は自身のオリジナル楽曲、「不可逆性メランコリー」を披露。

らな自身もMCで「オリジナル楽曲です。ぜひYouTubeで検索してみてください」と言ったところ、「絶対見る!」という声も聞こえてきた。

まだまだもっと歌いたい!という気持ちをビシバシ感じさせながらステージを後にした、らな。終演後、どうだった?と感想を聞いてみると、「もっといける、もっといけますよ!」と多少悔しさも滲み出していた。「歌い手」としての枠に収まらず、どんどん飛び出していってほしいと感じる歌唱力の持ち主、らな。

2回目のライブも決まっており、さらなる飛躍が期待される。

もっともっとブチ抜いてくれと思っているのは僕だけではないはずだ。

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PROFILE

らな(歌い手)

2019年1月に「不可逆性メランコリー」でTwittter,Youtubeを皮切りに歌い手として活動開始。2作目「傀儡とアイデンティティ」を発表。

SNS上では顔出しを一切せず、情報が少ないもののパワフルな歌唱力と楽曲のクオリティの高さで話題を呼ぶ。

6月9日、新宿FNVで行われる第2回「唄うたいFES」に出演予定。

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